沿革・組織

沿革

 理工学研究所 材料創造研究センター(旧・分析センター)は、化学物質の機器による分析およびこれに関する教育、研究を行う目的で物質応用化学科(旧・工業化学科)と薬学部(旧・薬学科)との要請により昭和48年、当時の短期大学部船橋校舎次長内海喩教授を委員長、薬学科教室主任桐沢誠教授を副委員長として、理工学部駿河台校舎9号館11階および2号館3階に設立された施設で、9号館に新設の高分解能質量分析装置と、2号館既存の元素分析装置で運営が開始されました。


翌年、9号館にはガスクロマトグラフ質量分析装置が、さらに昭和51年に2号館にフーリエ変換核磁気共鳴装置100MHzが設置されました。昭和55年以降は装置の設置が加速され、昭和57年に超強力X線回折装置、昭和60年には元素分析装置および高分解能質量分析装置を新型機に機種交換しました。フーリエ変換核磁気共鳴装置はさらに高磁場の超伝導フーリエ変換核磁気共鳴装置400MHz(昭和61年)が増設され、平成2年には電子スピン共鳴装置が新設されました。 


 その後、平成12年に分析センターが駿河台校舎2号館に統合されることとなり、9号館の高分解能質量分析装置、2号館のフーリエ変換核磁気共鳴装置100MHzの廃棄に伴い、新たに飛行時間型質量分析装置(平成12年)を導入しました。さらに超強力X線回折装置はX線小角散乱装置・X線広角回折装置の新鋭機に機種変更(平成16年)、高速液体クロマトグラフ質量分析装置(平成16年)の新設と続き、質量分析装置(3装置)・核磁気共鳴装置・元素分析装置・電子スピン共鳴装置・X線小角散乱装置・X線広角回折装置の8機種を擁しました。さらに、ガスクロマトグラフ質量分析装置が新機種に変更されました。 


 平成22年度、分析センターは理工学研究所 材料創造研究センターに名称が変更されました。


 平成29年度、個々に設置された分析装置を駿河台キャンパス2号館地下1階に集結し、リニューアルしました。現在、フーリエ変換核磁気共鳴装置、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析装置、ガスクロマトグラフ質量分析装置、高速液体クロマトグラフ質量分析装置、元素分析装置(依頼分析)、 X線小角散乱装置、X線広角回折装置、電子スピン共鳴装置、示差走査熱量測定装置、熱機械分析装置、走査プローブ顕微鏡、顕微ラマン分光装置、電界放射型走査型電子顕微鏡、エネルギー分散型X線分析装置付走査型電子顕微鏡、動的光散乱装置など15機種以上の装置を保有、運用し、化学物質の一般計測、物性分析、構造解析を担っています。さらに、装置ごとに講習を受けてライセンスを取得すれば自由に使用できる「ライセンス制」を導入し、多くの理工学部教員、学生が利用しています。 そのほかにも、共同研究などを通じて学部外や産業界にも門戸を開き、利用者に対する分析装置講習会などを通じて、研究教育支援や研究推進に大きく貢献しています。 

 

組織図

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  1. 測定等実施のための事務
  2. 測定等の実施
  3. 設備等の点検整備
  4. 安全管理